『ソーシャルメディア』を活用した郷土資料収集・情報提供の提案

実は、このブログは、私が今受講している研修課題の1つです。
その課題の内容は、図書館においてソーシャルメディアを活用した企画し
実際に試行しながら、提案ができる形を作り上げることです。


私は司書として長く携わっていた郷土資料に関して
このソーシャルメディアを活用できないかと考えました。
今はその担当を外れているものの、
今後の図書館を考えると、「郷土資料」の充実は
地域における図書館の存在意義にもつながるのではないかと考えています。


そこで、次のような提案書を作成してみました。
電子書籍が流通するようになったとしても、
図書館が持つ郷土資料は地域の歴史を知る資料として価値を持っています。
図書館は紙媒体と直接寄贈による収集と、その整理に追われています。
市民には郷土資料からこれからの未来を創造し、
市外の人たちには、郷土の素晴らしさを知ってもらうために
この提案書を考えてみました。


つたない提案書ではありますが、
もしご意見等をいただけるようでしたら、
コメントを残していただけますようお願いいたします。


提案書はこちら
(新規画面でPDFファイルが開きます)




※ご注意
この提案書は、現時点においては私個人の考えであります。
私が所属している図書館とは一切関係ありませんのでご注意ください。

岐阜の花火大会

7月31日の「中日花火大会」と8月7日の「岐阜新聞全国花火大会」は
岐阜市内を流れる長良川を会場に開催される東海地方では有名な花火大会です。
3万発規模の花火が2週連続して同じ場所で打ち上げられるのは
全国的にも珍しいのではないでしょうか。
中日花火大会も岐阜新聞全国花火大会も共に30万人の来場があります。
楽しみかたはそれぞれで、立ち並ぶ露天を楽しんだり、
友人たちと河原で楽しんだり、家族で遠くから楽しんだり…と。


夜空に打ち上げられた花火は、一瞬の花を咲かせて消えていきます。
今ではコンピュータ制御により、同時にたくさんの花火が
打ち上がるようにもなりました。


いったいどんな花火があがっていたのだろう…。
振り返るときには、こんな資料があります。




岐阜新聞社発行
全国花火大会 第64回
中日新聞社発行
中日花火大会  第54回


これらを見ると、どのような花火が打ち上げられているのか、
あとで振り返ることができます。
しかし、この花火がどんな色で、どんな音で
夜空を彩ったかは、残念ながら知ることができません。
しかし、今後はデジタルアーカイブなどの充実によって
その臨場感も一緒に味わえる日がくるかもと思います。


最後に興味深い花火を一つご紹介します。
長良川全国花火大会 第18回
のプログラムに書かれている最後の花火。
今では花火の最後はスターマインで盛大に締めくくります。
しかし、まだコンピュータ制御がない花火大会だった当時の最後は
「十号 照明弾」と書かれています。
いったいどんな最後を飾ったのでしょう。気になります。
岐阜新聞の前身である岐阜日日新聞は昭和21年に花火大会を開始しています。
昭和39年の頃の花火は、どんなプログラム内容だったのか。
ぜひ、こうした資料から顧みるのも一つの楽しみ方かもしれません。




<郷土資料で知る 岐阜の花火をもっと知りたい!!>
輝け夢の縣け橋
郷土関連新聞記事 花火関連
文教大学 教育学部 地理ゼミ 岐阜巡検報告書』(岐阜の全国花火大会」窪田哲明)


岐阜新聞花火大会
 ※今年は初めて岐阜チャンがワンセグ放送で花火大会をライブ放送しました。
第54回全国選抜長良川中日花火大会
 ※創作花火の部優勝 長野県・武舎煙火 武舎知恵美さん「川面に映る彩りの花」
  スターマインの部優勝 石川県・能登煙火 「大草原の生きものたち」
  中日新聞社社長奨励賞 長野県 紅屋青木煙火 「宙に舞うクリスタル・フラワー」

岐阜の雑誌

『月刊なごや』は北白川書房が発行している逐次刊行物です。
実は、2007年以前は『月刊ぎふ』があったことはご存知でしょうか?
岐阜を取り上げた雑誌には『月刊ぎふ』の他に
『タウン情報ぎふ』や『オレイユ』などがあります。
しかし、『月刊ぎふ』は『月刊なごや』に、
『タウン情報ぎふ』は休刊となってしまっています。
大変残念なことですが、雑誌は毎年たくさん休刊や廃刊になっています。

しかし、図書館にはこれらの雑誌が今でも大切に保管されています。
『月刊ぎふ』は岐阜市立図書館では、1985年から製本されて保管がされてます。
『タウン情報ぎふ』は1975年の創刊号から保管されています。

そして、これらは手にとって読むことができるのです。
当時の岐阜のファッションがどんなものだったのか、
当時の岐阜の流行りは何なのか…。

そんなことをひも解くことができる地域雑誌は一読の価値ありです。



『タウン情報ぎふ』
http://lib-gifu.city.gifu.gifu.jp/search/toslist.asp?SearchMode=01&tilandor=1&tilkey1=%83%5E%83E%83%93%8F%EE%95%F1%82%AC%82%D3&tilkey2=&tilkey3=&autandor=1&autkey1=&autcod1=&autkey2=&autcod2=&autkey3=&autcod3=&autpos=1&pubkey1=&pubcod1=&kenkey1=&kencod1=&bunkey1=%82f%82O%82O%82T&isbnkey1=&syuyyy1=&syummm1=&syuyyy2=&syummm2=&dspcnt=10&sort=1&order=1&pg=0&style=10&seq=&x=0&y=0

『月刊ぎふ』
http://lib-gifu.city.gifu.gifu.jp/search/toslist.asp?SearchMode=01&tilandor=1&tilkey1=%8C%8E%8A%A7%82%AC%82%D3&tilkey2=&tilkey3=&autandor=1&autkey1=&autcod1=&autkey2=&autcod2=&autkey3=&autcod3=&autpos=1&pubkey1=&pubcod1=&kenkey1=&kencod1=&bunkey1=%82f%82O%82O%82T&isbnkey1=&syuyyy1=&syummm1=&syuyyy2=&syummm2=&dspcnt=10&sort=1&order=1&pg=0&style=10&seq=&x=0&y=0

『篝火 非常 南方の火』 川端康成

文豪川端康成は、なんと岐阜市に3度も岐阜市に来ています。
なぜならば、伊藤初代さんという結婚を約束した女性が岐阜にいたからです。


伊藤初代さんとの出会いは東京でした。
しかし、訳あって初代さんは東京を離れ岐阜に行ってしまいます。
康成は初代さんを追いかけて岐阜にやってきて、
そして東京につれて帰るために結婚の約束をします。
康成は東京に戻り、初代さんを迎えるための準備に奔走していたところに…
なんと、初代さんから婚約破棄の連絡が届くのです。
康成は慌てて初代さんに会うために電車に飛び乗ります。
しかし、岐阜に着いたものの、初代さんには会うことができませんでした。


この出来事を小説にしたのが「篝火」、「非常」、「南方の火」です。
また、その後発表される「伊豆の踊子」等にも、
初代さんの面影があると言われています。






『篝火 非常 南方の火 岐阜から繋がる川端文学』
川端 康成/著
川端康成短編集出版編集委員会/編集
2007年08月




<関連情報>
岐阜市立図書館 夏の催し 「篝火に誓った恋」
岐阜市立図書館 アンコール企画 「篝火に誓った恋」
第4回文学ライブ「篝火にうつしだされる岐阜のまち」
第10回文学ライブ 川端康成短編集出版記念講演会 「岐阜から繋がる川端文学」
川端康成篝火像建立記念・第19回文学ライブ 「川端康成とぎふ〜川端文学のルーツを探して」