『篝火 非常 南方の火』 川端康成

文豪川端康成は、なんと岐阜市に3度も岐阜市に来ています。
なぜならば、伊藤初代さんという結婚を約束した女性が岐阜にいたからです。


伊藤初代さんとの出会いは東京でした。
しかし、訳あって初代さんは東京を離れ岐阜に行ってしまいます。
康成は初代さんを追いかけて岐阜にやってきて、
そして東京につれて帰るために結婚の約束をします。
康成は東京に戻り、初代さんを迎えるための準備に奔走していたところに…
なんと、初代さんから婚約破棄の連絡が届くのです。
康成は慌てて初代さんに会うために電車に飛び乗ります。
しかし、岐阜に着いたものの、初代さんには会うことができませんでした。


この出来事を小説にしたのが「篝火」、「非常」、「南方の火」です。
また、その後発表される「伊豆の踊子」等にも、
初代さんの面影があると言われています。






『篝火 非常 南方の火 岐阜から繋がる川端文学』
川端 康成/著
川端康成短編集出版編集委員会/編集
2007年08月




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